モバイルモニターといえば持ってる人は持っているものの、あまり大きな需要はないと私は考えている。家ならば大きなモニターがある、外でパソコンを使うならノートパソコンにモニターがあり、人に見せる場合はプロジェクターなどを使用したり、タブレとを使用する人も多いだろう。
モバイルモニターの需要、使い道はどこにあるんだろうか?恐らく多くの人は外でもデュアルモニターとして使用したいからという場合だろう。この時点でかなりニッチな需要だ。出張の多いサラリーマンがノートパソコンとモバイルモニターを持ち歩くことはあるかもしれない。
もしかしたら、あまり広い部屋に住んでいない人が大きなモニターを置く場所がないからモバイルモニターを選ぶということもあるかもしれない。
モバイルモニターそのものの需要に疑問を感じる私ではあるものの、今回デルアンバサダープログラムにて「P1424H」というモバイルモニターを貸していただいたのでレビューしてみることにする。
とにかく軽い
クロネコヤマトから箱を受け取った時点で中身が入ってるかどうか心配になるほどの軽さだ。付属品自体もかなり少なく、モバイルモニター本体と、パソコンと繋ぐケーブル、あとは説明書くらい。
付属品でわかるとおり、このモバイルモニターはUSBCで給電されるため、ノートパソコンなどのUSBC端子につなぐだけで映像も電源もノートパソコンから供給されるようになっている。電源アダプターがないということは持ち歩くのはモニターとケーブルだけでいい。
本体の重さ自体は700gではあるものの、実際手に持ってみるともっと軽く感じる。リュックにぶちこんでいても気にならないくらいの重さだ。
とにかく薄い
横からの写真でわかるとおり、めちゃくちゃ薄い。薄すぎて折れないか心配になるくらいだ。その薄さ、なんと5.3ミリ。薄すぎる。
この薄さと軽さゆえにカバンやリュックに入れていてもじゃまにならないくらいのサイズ感になっている。この薄さではあるものの、ある程度の角度調整に対応しており、自由に好きな角度に調整できる。
発色
試しにノートパソコンに繋いで動画やらアニメやら映画やらを見てみたが、発色自体はかなりよく、綺麗だ。IPS液晶らしく視野角も良好で、よっぽどの角度で見ない限りは問題ない。
解像度自体はフルHDであり、モバイルモニターとしては十分だ。ただいわゆる、ゲーミングモニターではないため、このモニターを使用してFPSや格ゲーなんかをやると、フレッシュレートで気になる部分はあるかもしれないものの、ガチゲーマー以外なら気にならないレベルだろう。
価格
スペックや機能自体はすばらしく、右側面にも左側面でも、接続できるようになっており、自由に配置しやすく、持ち運びやすいモバイルモニターだ。ただ気になるのは価格だ。デル公式サイトでは4.5万円ほどで発売されている。高い。シンプルに高い。
モバイルモニター市場はかなりの魔境で、需要が少ないという部分もあるのだが、Amazonなどを見ると大漁の中華製モバイルモニターで溢れている。P1424Hと同じようなスペックのものだと、下手したら1万5千円で売っている。
もちろん怪しげなメーカーゆえにスペックや保証が心配という部分はあるものの、価格差が3倍あるというのはかなり厳しい。安心と信頼のデルに4.5万円だすか、心配と恐怖の中華製に1.5万円出すのか…
ニッチな需要の商品であるがゆえに、多くの人は中華製に手を伸ばしてしまうかもしれない。
P1424H自体は3年保証であり、モバイルモニターの使用頻度が高い人は4.5万円出す価値がある商品かもしれない。少なくとも私は色々試したものの、モバイルモニター自体の必要性を感じない上に、これで4.5万円か…と思ってしまう商品だった。
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