インフルエンザが流行ってるからこそ、
ウィルスになってみませんか?
本作品はSteam,iOS,Andoroidなどで配信されているシミュレーションゲーム。
各媒体によりグラフィックの違いはあるものの基本ゲーム部分は変わらない。
プレイ開始時にはまずウィルスを選ぶ。
ウィルスはそれぞれ特徴があり、人類に気づかれにくいが感染率、殺傷率が低いもの。
人類に気づかれやすいが殺傷率感染率が高いものなど、多種多様に分かれている。
ウィルスの種類はゲームを進めていくと徐々に開放され、
中には人類が「ゾンビ化」するウィルスなどユニークな物も含まれる。
開始前に難易度を選ぶ。
この難易度は「人類がウィルスに対してどういった考えを持っているか」という基準になっており、
Easyならば手も洗わない。
Hard以上になるとかなりの難易度となり、歯応えのあるゲームを楽しめる。
ゲームをスタートするとまず、感染国を選ぶ。
このゲームは非常に「リアル」な現実を模写しており、国によって特性がある。
例えばインドやエジプトなどの東南アジアなどは衛生的ではなく
ワクチンなどの医療設備も心もとないため、
最初の感染国にふさわしい。
逆に日本やアメリカなどは衛生観念や医療設備がしっかりしているため、
衛生的でない国に比べて感染が遅くなったり、人類に早くウィルスが発見されてしまったりする。
また港や空港などがある国の場合、それだけ人の流れがあり感染もさせやすく、
他の国にウィルスを届けやすくなる。個人的にはエジプトがおすすめ。
感染国を選ぶと時間が流れだす。画面右上のゲーム速度をいぢることで高速で時間経過させることも可能だ。
時間が進むとウィルスは勝手に人から人へ感染していき、地図が徐々に赤く染まっていく。
感染者が増えたり、新しい国にウィルするが感染すると、バブルが発生し、
これをクリックorタップして割ることでDNAポイントを入手出来る。
手に入れたDNAポイントはウィルスの進化に使う。
例えば「動物」に感染させることができるようになったり、寒さに強くさせたり、
新しい病状を発生させることができる。
ウィルスの種類によって初期状態は違うが、序盤のウィルスはほぼ無害だ。
このDNAポイントを手に入れることで無害なウィルスから殺人ウィルスへと変貌させ、
人類を滅亡させることがこのゲームのクリア目標だ。
人類側もただ黙ってウィルスに好き放題させるわけではない。
人類がウィルスの存在に気づくと「ワクチン」を作り出す。
ワクチンは貧しい国が作ると作成速度が遅いのだが、先進国もワクチン作成に参加しだすと、
あっというまにワクチンを作成され、逆にウィルスが根絶されてしまい
ゲームオーバーになってしまう。
いかに気づかれずに全人類に感染させるか。このゲームのキモはそこにある。
まずは全く無害な感染力だけ強いウィルスにDNAポイントを使って進化させ、
全人類の感染を確認した後に「殺人ウィルス」へと変貌させたりすることも出来る。
なすすべもなくあっという間に滅ぶ人類、真っ赤に染まり、
赤黒くなっていく世界地図を見るプレイヤーはもしかしたら思わずにやけているかもしれない。
全体的に見てリアルで生々しいシミュレーションゲームだ。
確かに悪質で不謹慎なゲームにも見えてしまうのだが、
このゲームをやると「ウィルス」の恐ろしさを本当に生々しく感じることが出来る。
ついでにグリーンランドって最強なんじゃとも感じることが出来るだろう(笑)
難点を言うなら一部パターン化してしまっていることだろう。
基本的に気づかれないように感染させ、一気に殺人ウィルスにする作戦が効果的であり、
序盤のウィルスはこの方法で余裕でクリアできるはずだ。
しかし、後半のウィルスは勝手に殺人ウィルスへと進化してしまったり、
ゾンビウィルスや猿人ウィルスなど変化球なウィルスが多くなってくるので
飽きさせない面白さがある作品だ。
またフリーモード以外にもシナリオモードが存在し、
例えばすべての国が「鎖国状態」だったり、
天然痘や豚インフルエンザなどの実際のウィルスがモチーフのウィルスなど
悪趣味たっぷりなシナリオモードはニヤニヤしながら楽しめる。
ウィルスで全人類を撲滅させるという不謹慎さが気にならない人にはおすすめだ。
Steam版が一番グラフィックが良く値段は1500円ほど、
iOSやアンドロイド版ならば本体は100円ほどだが追加シナリオなどは課金になっている。
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