本作品はSteamなどで配信中のシミュレーションゲーム。
現在早期アクセス中のソフトであり、月1感覚でアップデートされており、
公式で日本語化もされている。
このゲームの主人公は未知の惑星に「たった一人」不時着してしまった。
圧倒的なまでの人手不足、資源不足であり、
手元には掘削機と金属を溶かす炉くらいしかない。
この作品には食料という概念はない。
黙って立っているだけでは基本的に死にはしないが、
惑星からは脱出できない。
プレイヤーははたった一人で惑星脱出「ロケット」を作るために奮闘する。
プレイヤーはまず木を刈り取る。
木は手軽な燃料になり、最初から持っている掘削機に放り込むと動かすことができる。
掘削機は手では時間がかかる石や鉄などの鉱石を
自動的にほって目の前に置いてくれる。
掘削機の前に木で作った箱をおけば自動的に箱中に掘削されたものが溜まっていく。
しかし、木は燃料としては手軽だがすぐに燃え尽きてしまう。
そこで石炭を探す。
石炭の上に掘削機を置き、燃料の木を放り込みしばらく石炭を掘る。
石炭は優秀な燃料であり、木の代わりに掘削機に入れれば
長い間掘削機が動き続ける。
次に求めるのは鉄だ。
鉄は機械の材料になり、2台めの掘削機を作るために必要だ。
同じように掘削機を鉄の上におき掘削させる。
手に入れた鉄は「炉」の中に入れる。
炉も石炭などの燃料で動くが、こちらは入れられた材料を
自動的に溶かして加工してくれる。鉄ならば「鉄板」になる。
手に入れた鉄板を歯車に手元で加工し、更に石を加工してできる
「炉」を組み合わることで「掘削機」になる。
これでより効率的に材料を集められるようになる。
ここまでの作業はすべてプレイヤーが手で機械を設置し、
材料を機会に放り込なければならない。
掘削された鉄や加工された鉄板なども自分で回収しなければならない。
これが「クラフトゲーム」の材料集めの面白さでもあるのだが、
同時にめんどくさいと感じる人もいるはずだ。
このゲームはその「めんどくさい」部分すらも機械で自動化することができる。
まずベルトコンベア。
これは鉄板を加工してできるもので、上に置かれたものを運んでくれる。
掘削機の目の前に箱ではなくベルトコンベアをおけば、
素材は自動的に運ばれていく。
更にアーム。
これは単純に目の前にある素材を反対側に運ぶという機械だが、
掘削機の中にある鉄や、炉の中にある鉄板、
ベルトコンベアを流れる石炭などを自動的に運んでくれる。
ベルトコンベア上に石炭を流し、
アームを掘削機や炉の中に石炭が入るように設置すれば
プレイヤーが石炭をわざわざ機械の中に入れなくとも自動的に動いてくれる。
しかし石炭だけでは機械を動かすのにも限界があり、
ロケットを作り動かすためには「電気」が必要だ。
電気を発生させるために水をボイラーで熱し、蒸気を発生させ、
その蒸気で電力を作る必要がある。
この上発電機でを作るためには大量の鉄板や銅板が必要だ。
掘削機と炉とベルトコンベア、アームを作り、
効率よく材料を集める。
電気が作れるようになると研究所を動かすことができる。
研究所は新しく作るものを増やすことができる。
石炭はいつか枯渇するが、
枯渇する前に「ソーラーパネル」を作れば石炭は必要がなくなる。
どんどんどん効率化していき、どんどんどん技術を発展させていく。
ゲームの名の通り「工場」を自分で作っていくのがこのゲームの醍醐味であり、
うまいこと自分の考えたとおりに材料がベルトコンベアを流れ
材料が加工され、その加工された品がまたベルトコンベアに自動的に流れるようにし、
別の素材へと加工されていくようにする。
プレイヤーがすることは最初は多いのだが、
中盤からはいかに「効率のいい工場」にするか、
新しく作るものが増えた時にどういうラインを作るのかを考える事が多くなる。
気分はまるで工場長だ(笑)
全体的に見て人を選ぶゲームではあるが
ハマると物凄い時間を消費するゲームだ。
自分が考えた生産ラインと加工ラインで技術を発展させていく。
これだけなのだがハマってしまうと頭のなかでベルトコンベアの流れを
ゲームをやっていない時間も考えてしまうほどだ。
また、マルチプレイにも対応しており、
友人とともに惑星脱出を目指すこともできる。
現段階では早期アクセスであり、未完成の部分もあるが、
現段階でも徹夜で遊べるほどの中毒性のあるゲームだ。
見た目は非常に地味なのだが
「工場の生産ライン」にロマンを感じる方、
「効率」という言葉に惹かれた方はぜひプレイしてほしい。
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