漫画村のブロッキングには意味がない、若者のネットモラル意識と罪悪感の無さを変えなければならない。



本日、政府がプロバイダーへ「漫画村」などのサイトへの接続遮断を要請した。
あくまで自主的な要請であり、現段階では法的根拠はなく、
法的整備がされるまでの対策としての「要請」のようだ。

これにプロバイダー側が従うかどうかは現段階ではわからない。
実際、各種プロバイダー協会はブロッキングに対して反対声明を出しており、
政府側も法的根拠がないからこそ「推奨」という名の要請になっており、
民間に対しては要請も行政指導もないようだ。

コレに伴い従うプロバイダーが出てくるかもしれない。
簡単にいえばOCNではマンガ村が見れるがBIGLOBEでは見れないといった
現象が起こるかもしれない。
現段階ではプロバイダー側がどんな対応をするか不明だが、
「ブロッキング」の法案が通らなければこの要請も意味がない。
実際、与党内でも反対が出ており法案が通るかどうかも怪しい所だ。

管理者に何の罪もない現状は駄目


確かに漫画村は問題だ。
違法にコンテンツをアップロードし収益を得ている。
現在はDMCAでGoogleの検索結果からも除外され、
サイト自体も閲覧不可能状態になっているものの、
「管理者」自体は何の罪にも問われていない状態だ。

本来はここが問題だ。
いくらブロッキングして国内から見れなくしても、海外の人は見れてしまう。
見ようと思えばブロッキング対策をされてもVPNによる回避などの方法もある。
もちろん閲覧数をへらすということは重要ではあるものの、
本来はサイト自体を潰し、サイト管理者を逮捕しなければならない。

現段階では今まで稼いだお金を持って逃げただけだ。
もしかしたら既に漫画村のコンテンツを
そのまま別ドメインやサーバーに移しているかもしれない。
そこでまたブロッキングしても、結局はいたちごっこだ。

違法コンテンツを見る人の罪悪感の無さ


そもそも利用者側の意識も問題だ。
最近の漫画村に関する報道やニュースをTwitter上で見ていると、
たまに「漫画村を擁護」する意見が当たり前のように出てくる。

一部ツイートの内容を転載するが

「漫画村見れない困る!」
「漫画村はよ治って」
「電車の中で漫画村見れなくて暇」

といった「冗談」や「炎上目的」ではないツイートが
検索すると結構な数出てくる。
驚くことに「AbemaNews」では顔出ししてインタビューに答え、
「漫画村がないと困る」といった意見を出している若者も映されていた。

こういった違法なコンテンツはネット上では昔から存在する。
Torrentなどはだいぶ下火になっているものの、現在も存在し、
ファイル共有ソフトなどで違法コンテンツを手に入れていた人も
過去には多く存在した。

しかし、そういった人たちでも
「悪いことをしている」という実感はあったはずだ。
アンダーグラウンドなものをアンダーグラウンドなものとして認識していた。
だが、漫画村を利用している最近の人たちにとっては
そういった「意識」がない。

そもそも、それが違法であるかどうかすらも知らず、
無料で見れるから見ているだけなのだろう。
「何が悪いの?」というのが反対意見だろう。

それに対して色々な反論をすることもできる。
だが、「法律的」には見ること自体に違法性は問えない。
あくまでもモラルや常識での反論はできるのだが、
「それは罪になります」という決定的な反論ができない。

だからこそ「何が悪いの?」という意識のもとで気軽に見てしまう。
そして、悪いという意識がないからこそTwitterでも平然と見ていることを
宣言し、当たり前のように現実での会話の中でも出しているのだろう。
罪悪感がないからこそ、インタビューで顔出しで見ていると答えることができる。

意識改革をしなければならない


漫画家さんの中にはTwitter上で
「漫画村で読みました!」というリプライをもらった人もいるそうだ。
必至で作り上げて売っているものを「無料で見た!」と
堂々と作者に言えてしまう意識が私には到底理解できない。
この意識そのものが問題ではないかと私は感じている。

「漫画村」以前にもこういった違法なサイトは存在していた。
だが、ここまで「漫画村」が有名になってしまったのは、
そういった罪悪感のない人たちが平然とTwitterや現実で
「漫画村なら漫画が無料で読めるよ!」と宣伝してしまったことが、
より多くのモラルのない人を生み出してしまったのではと感じている。

最近はネット上に「無料」のものは多く存在する。
公式のものも多く、ゲームなども「基本無料」が増えたことで、
ネット上にあるコンテンツが「無料」であることが当たり前な状況が
こういった罪悪感の無さにもつながっているのだろう。

もちろん、すべての若者が罪悪感にかけているわけはない。
若い人の中でもきちんと「漫画村をみることはいけないことだ」という
認識のある人もいるのはわかっている。
だからこそ、友人が違法コンテンツを見ていたら駄目だよと注意してほしい。
はっきりいってそれしかない。

長い間、立ち読みしていたら店員さんに怒られるのと同じように、
誰かに「怒られる」事で罪悪感が生まれるはずだ。
駄目なことを駄目と教えてあげないとわからない人たちだと割り切り、
怒ってあげるしか無い。

もちろん、友人や知り合いにそういった注意をするのは難しいかもしれ
ない、リスクもあるだろう。
だが、その注意で罪悪感が生まれれば、
一人でも違法コンテンツを罪の意識がなく見る人が減るはずだ。

最後に。

今後、政府のブロッキング対策がどこまで進むのかはわからない。
だが、それはあくまでも後手後手な対策でしか無く、
根本的には「罪悪感のない」人たちが「罪悪感」を
きちんと意識してもらうことが重要なのではと私は思う。

Posted by 笠希々